パソコンパーツの解説

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部品は秋葉原や日本橋などの電気街で購入できます。店によって値段がだいぶん異なるので一通り回ってみて、 2巡目に買うようにするといいでしょう。また店によって部品の保証期間はいろいろですので注意してください。 HDDを例に取れば、値段は安いが1週間の初期不良だけというところもあれば、若干高いが10ヶ月保証という場合 もあります。

秋葉原や日本橋が遠い場合(名古屋は値段が高い!)、ほしい部品が決まっていれば通信販売を利用するもの 送料や振り込み料が掛かるものの、交通料金に比べたら安いのでものです。パソコン雑誌に載っている 店を見て、部品の在庫を電話などで確認した上で銀行振込で送金します。最近ではインターネットでの通信販売も 行っているショップも増えており、在庫をインターネットの電子メールで確認したうえで送金すれば (代金後払いを行っている店もある)商品が送られてきます。このインターネット通信販売のホームページは、 値段の動向やどのような商品が流行っているのかを調べるのにも利用するといいでしょう。

日本橋では、ソフトアイランドツートップパソコン工房ふぁすと・ばっく などが部品が安くて多くの種類が置いてあります。 保証や豊富さという点でツートップ、面白いパーツがある点ではソフトアイランドやふぁすとばっく、 落ち着いて商品選びができるという店ではパソコン工房でしょうか。

うまく部品を探してそれほど高性能を望まないなら10万円でお釣りが来るでしょう。高い方は・・いくらでもできますね・・

CPU

コンピュータの処理を行う重要なICで、これによってコンピュータの性能が左右されます。

インテル社ではPentium(クラシックPentiumと言われ最近ではなくなりつつある)、MMX Pentium、Pentium Pro、 Pentium II、AMD社ではK5シリーズ、K6シリーズ、Cyrix社では」6x86、6x86MX、そして第3のPentium互換チップ メーカーであるIDT社のC6(MMX搭載)などいろいろな種類、そしていろいろな動作クロックのものがあって 選ぶのに困ってしまいます。

最近はMMX搭載のCPUが主流で、Socket7のマザーボード用としてMMX Pentium、K6シリーズ、6x86MX、C6シリーズ 、スロット1のマザーボード用のPentium IIの中からの選択になるでしょう。

K6-PR166やMMX Pentium 166では\15000前後で入手でき、C6はそれより若干安いです(性能も若干落ちるらしい)。

マザーボード

マザーボードはコンピュータの中核となる部品で、この大きな基板の上にCPUや各種カード、 そして各種インターフェースを接続できるようにしたものです。これによっても性能が変わりますので、 慎重に選びましょう。Socket7の安いもので¥10000前後から。

> これも各社からいろいろ出ていて、人気があるものを選んだ方が、もしトラブルが起こったときでも情報が多くて 解消しやすいでしょう。またホームページを持っていて新しいBIOSがダウンロードできるかも確認しておきましょう。
注意することは何点かあります。

1つ目は、マザーボードには 部品配置などの違いで、ATタイプ、ATXタイプの2種類のものがあるので、 それに応じたケースを選ぶ必要があります。ATXタイプのマザーボードは現在主流で、ソフトウェア的に電源の オンオフができるため、Windows95の終了で自動的に電源を切ることができます。

  ATタイプのマザーボード ATXタイプのマザーボード
全体写真
後部写真
説明 キーボードは、5ピンDIN(ATタイプ)のキーボードを使用。

後部には、キーボードコネクタしか付いていないので、他のインターフェースコネクタ(シリアル1/2、パラレル、マウスなど) は、ケーブル付きのコネクタが付属しているのでケースの後部パネルに取り付けなければならない。

電源は、自動的に切ることができない。

ATタイプ電源が内蔵されたATタイプケースが必要。

組立はATXタイプに比べると若干面倒。

キーボードは、6ピン・ミニDIN(PS/2タイプ)のキーボードを使用。

後部には、キーボードコネクタをはじめ、PS/2マウス、シリアル1/2、パラレル、マウス、その他(物によって USBインターフェース、サウンド関係)が取り付けられているので、コネクタを取り付ける手間が省ける

電源は、Windows95を使うと自動的に切ることができる。

ATXタイプ電源が内蔵されたATXタイプケースが必要。

組立はATXタイプに比べると若干楽。

2つ目は、自分が使いたいCPUに対応しているかを確認することで、Socket7のPentium、MMX Pentium、 K5、K6、6x86、6x86MX、C6、そしてスロット1のPentium II用です。

3つ目は、今後を見据えた拡張バスやポートがあるかということです。USBポート、ビデオカード用の高速な AGPバス(intelのチップセットはPentium II用しかサポートしてないが、Socket7でもintelではないが VP3チップセットがサポートしている)などはWindows98が出るまで正式にサポートされませんが、 各社からこれらに接続できる機器やビデオカードが登場しています。しかし、まだまだうまく機能しないとか あまり高速化しないとかいう話も聞くこともあるので、Win98登場まで待ってもいいかもしれません。

マザーボードに付いている2つのUSBポート 白いPCIバスコネクタの上、茶色っぽいコネクタがAGPバス
4つ目は、いろいろなクロックや、いろいろなCPU電圧に対応しているかです。特にクロックアップして 正規の動作周波数よりもCPUを高速で働かせることをすることがよく行われてきており、マザーボードメーカー も今までの66MHz以外に、75MHz、83MHzなどのクロックが出せるようにしたことを”売り”にしたものを作って います。またCPUに加える電圧もいろいろ設定できると、高めの電圧にすればクロックアップした場合に 安定して動作させられることも多いし、今後登場するであろう現在よりも低電圧のCPUにも対応することも できます。なお、クロックアップの設定できるマザーボードは、必ずしもマザーボードメーカーが動作保証を しているものではないことだけは承知しておいてください。

マザーボードには、外部に接続するためのシリアル1/2、パラレル、マウス、キーボードなどのコネクタ以外に、 内部の部品間で接続するためのコネクタがあります。

  マザーボードの内部コネクタ 説明
FDDコネクタ 34ピンのコネクタ

接続ケーブルは34ピンのコネクタが5つ(物によっては4つ)付いており、大きいコネクタが5インチFDDの接続用、 小さい方が3.5インチ接続用とマザーボードのコネクタ接続用、最大で2つまでのFDDが接続できます。

ケーブルがひねっった先にコネクタが付いている大小2つ(小1つの場合もある)のコネクタがところがAドライブ 接続用、真ん中よりどちらかに寄ったところの大小の2つのコネクタがBドライブ、そして方がもう一方の端を マザーボードのFDDコネクタに接続します。

平たい接続ケーブルには1番ピンを示す”赤いライン”が入っているので、マザーボードとFDD側とも番号が合う ように差し込みます。逆差しないようにできてしまうことがあるので向きに注意してください

IDEコネクタ 40ピンのコネクタ

 2つある

接続ケーブルは40ピンのコネクタが3つ付いており、片方の端に寄った2つのコネクタがIDE機器の接続用、 もう一方の端のコネクタがマザーボードのコネクタ接続用です。

マザーボードには2つのHDD接続コネクタがあり、1つの接続ケーブルに2つ、最大で4つまでのHDDや ATAPI機器(CD-ROM、CD-R、PD、Super Diskなど)などのIDE機器が接続できます。

マザーボードの一方のコネクタは”プライマリ”(1つ目のポート)と呼ばれ、”マスター”(1つ目)の設定 したHDDを接続して起動ドライブとして使用し、”スレーブ”(2つ目)の設定をしたIDE機器が 接続できます。マザーボードのもう片方のコネクタは”セカンダリ”(2つ目のポート)呼ばれ、”マスタ”と ”セカンダリ”の設定をしたIDE機器を接続します。

これもケーブルにもFDDケーブルと同様に1番ピンを示す赤いラインがあるので、間違わないようにマザーボード とIDE機器を接続します。

FDDのように接続ケーブルのコネクタの位置によってドライブ名が変わるということは無くて、IDE機器 接続のコネクタ2つのどちらがマスターとスレーブの機器と決まっていませんが、ごく稀に端のコネクタがマスターで 中間がスレーブとなっている場合もあるようです。

電源コネクタ 横に並んだ12ピンのコネクタ
(ATタイプマザーボード)

2列20ピンのコネクタ
(ATXタイプマザーボード)

ATタイプマザーボードの電源コネクタは、横一列の白い12ピンので、電源から出ている電源ケーブルの 白い6ピンのコネクタを2つ横に並べて接続します。このとき、電源ケーブルの黒い線が 向かい合わせになるようにコネクタを差し込まむのが正しい接続で、左右が入れ替わった間違った接続も できて異常な電源が加わって本体を壊すことがあるので注意すること!!。

ATXタイプのマザーボードの電源コネクタは、間違った電源ケーブルの差し込みができないようになっているので、 安心して接続できます。

その他のコネクタ ケースと接続するいろいろなケーブル用のピンコネクタ

■IDE(HDD) LED
■POWER LED
■TURBO LED
■SPEAKER
■KEYLOCK SW
■RESET SW
■TURBO SW
■POWER SW(ATXマザーボードのみ)

ケースの全面からマザーボードとを接続するための小さなコネクタがたくさん出ており、これらはスイッチや 表示ランプにつながっています。ケースからのコネクタに文字がプリントされているので、マザーボードの 説明書と照らし合わせて接続します。

※のところさえ接続すればよい
LED関係のコネクタは極性があって、白い線側を+にする。

■IDE LEDは、ハードディスクがアクセスしていることを示すインジケータで、マザーボードの同じところに接続します。
■POWER LEDは、電源が入っていることを示すインジケータで、マザーボードの同名のところ、無ければTURBO LEDの ところに接続します。
■TURBO LEDは、コンピュータを低速と高速に切り替えたことを示すインジケーターで、マザーボードの同名の ところに接続します。
最近はTURBOスイッチがなくなりつつあって意味をなしませんし、もしPOWER LEDをここに接続しているときは、 これはどこにも接続しないままでいいでしょう。
■SPEAKERは、コンピュータの状態を示す音をならすためのスピーカで、全面パネルのスピーカから来ている コネクタをマザーボードの同名のところに接続します。
■KEYLOCK SWは、ケース全面のキースイッチでキーボードの操作を無効にするもので、マザーボードの同名のところに 接続します。
最近はなくなりつつあり、もしケースとマザーボードのどちらかに無かったら接続しなくてもいいです。
■RESET SWは、本体がハングアップしたときなどに押すと再起動するスイッチで、マザーボードの同名のところに接続します。
■TURBO SWは、コンピュータを低速と高速に切り替えるためのスイッチで、マザーボードの同名のところに接続します。
最近は無くなりつつあり、もしケースとマザーボードのどちらかに無かったら接続しなくてもいいです。
■POWER SWは、電源スイッチで、ATXタイプマザーボードのだけがマザーボードの同名のところに接続します。
ATタイプマザーボードの電源スイッチは、電源ユニットから直接ケースの全面に最初から接続されています。

ケース

いろいろなタイプ、大きさ、デザイン、そして予算に応じて選んでください。おすすめはミドルタワータイプで、 大きさも手頃で拡張性もよいです。ATタイプの安いミニタワーで¥5000少々から。

注意することは、自分が使用するマザーボードがATタイプかATXタイプかを確認して、 それに応じたケースにすることです。この両者の違いは、バックパネルの違い(ATXマザーボードに取り付けられて いる各種コネクタが外部に出せるようになったものがATX)、付属電源の違い(マザーボードに供給する電源コネクタが 違う)、マザーボードの取り付け穴の違いなどです。また両用できるものもありますが、たいていは付属している 電源がATXタイプですので、ATタイプのマザーボードを使うにはATタイプ電源に交換する必要があります。

AT、ATX両用ケースに組み込んだ例
左はATタイプマザーボード、右はATXマザーボードを組み込んでいおり、電源も交換している。
マザーボードとメモリ以外は同じ部品を使っているが、ATタイプは内部のFDDやHDDなどのケーブルが ゴチャゴチャするのに対して、ATXタイプは基板の配置上スッキリする。 ケースの大きさはミドルタイプで、場所をとるが内部の配線や拡張性はよい。

メモリ

メモリは、基板の上にメモりチップが載ったモジュールタイプが使われており、72ピンのSIMMと、168ピンの DIMMの2種類がほとんどです。自分のマザーボードがどのタイプのメモリモジュールが使えるか調べた上で 選びましょう。なお、マザーボードには、SIMMとDIMMの2種類のソケットを持ったものもありますが、同時に使用できない ものが多いので確認しておきましょう(最近買ったEPOX社のP55-VP3は混在可能)。

上は168ピンDIMM、下は72ピンSIMM

現在までによく使われてきたのはSIMMと呼ばれる72ピンのコネクタを持った基板の上にメモりチップが載った メモリモジュールです。これに使われているメモリチップには一般的なファーストページDRAMを使った物、 EDO-DRAMを使った物があって、値段はそれほど変わらないので高速で動くと言われているEDO-DRAMを選べば いいでしょう。SIMMは必ず2枚一組でマザーボードに装着する必要があるので、32MBのものを2枚買って 64MBを実装しましょう。あんまり小さなSIMMを買うとマザーボードのSIMMソケットが4つか6つしかないので、 後でSIMMを増設できなくなってしまいます。32MBのSIMMで¥6000程度。

最近では1枚単位で増設できる168ピンのDIMMというメモリモジュールが主流になりつつあります。 DIMMにも使われているメモリチップの種類がありますが、SDRAMの10nsの早いアクセスタイム(100MHzの周波数 で動作させられるらしい)のチップのものがほとんどです。 DIMMの値段はSIMMと変わらないどころか、最近では安くなっている場合があります。32MBで¥6000少々、 ATXマザーボードではこのDIMMがサポートされたものが多いです。これから買う人はこのDIMMですね。

ビデオカード

PC98で言うところのビデオ・アクセラレータボードのことです。

本当にピンからキリまでいろいろあります。値段も安売りで2980円のTRIO64V+を使った1MBメモリのものから 後はきりなし・・・・最近は3D対応の物が流行のようです。

メモリは最低でも2MB、できれば4MB以上が実装されたPCIバスのものであれば、何でもいいように思います。最近ではAGPバスのものも登場してきていますが、Win95では まだ正式にサポートされていないので思ったほど高速化されていない状態です。

これらも財布と相談してください。2MBのメモリ付きで安い物だと5,6千円ぐらいから、

FDD

フロッピーディスクドライブのことで、当然のことながら5インチのものは過去の遺物で、今は3.5インチです。

720KBと1.44MBが読める2モードで十分ですが、3モードのものを買えばPC98の1.2MBを読み書きできます。3モード用 としては、よくTOMCAT社製の物が売られていますが、比較的高価(\5000強)なので買うのをやめましょう。 ¥3500程度(それ以下)で売られているFDDは、3モードで使える物がほとんどで、1.2MBを読み書きする ドライバ・ソフトを組み込んでやれば3モードで使うことができます。店によっては3モードで使える物(例えばTEAC  FD-235HGなど)なのに、ドライバ・ソフトが付属していないために3モードでの動作保証を必ずしもしないという ことで”2モード”として売られているものがあります(本当に2モードのものもあるが)。

ドライバ・ソフトを組み込んで3モードにするには、自分の使っているマザーボードのマルチIO用チップが何を 使っているかを調べてから、それに応じたドライバを組み込みます。SMC社のものだと、メーカー製によく使われており (富士通など)、Win95に元から入っている各社の3モードドライバ(私の場合は、富士通のFMV5100何とか)が相当 します。winbond社のものもよく使われており、これ用はマザーボード・メーカーのFTPやWWWサイトからダウンロードできる場合があります。
 → AsusTek社FTPサイトのwinbond社チップ用3モードドライバ

HDD

ハードディスクドライブのことです。昔PC98であればSCSIタイプのものが主流でしたが、 現在はIDEと呼ばれるインターフェースのものが主流で、マザーボードには標準でこのインターフェースが付いています。 IDEも大容量化、そして高速化がはかられ、わざわざ別に高価なインターフェース・カードを買って、高価なSCSIの HDDにする必要はありません。

最近のIDEのHDDは、ULTRA ATA もしくは ULTRA DMA/33(両者とも同じことだがメーカーによって呼び名が異なる) と呼ばれる規格の最大33MB/秒の高速なHDDが主流になっています。この高速さを生かすには、それに応じたIDEの インターフェース、そのインターフェースに応じたドライバ・ソフトを組み込んでやることが必要で、これでHDDと マザーボードとの間を高速に転送することが可能となります。最近のマザーボードは高速なHDDに対応しており、 ドライバ・ソフトも付属しています。

なお、この高速なHDDを昔のマザーボードに使用してもまったく問題なく動作するどころか、アクセスタイム などが早いので今までのHDDより高速に動作させることができます。ただし本当に昔のマザーボードでIDEの HDDでは540MBまでの物しか対応していませんし(もうこのマザーボードはあきらめましょう)、540MBを 越える物に対応したIDEインターフェース(エンハンスドIDEという、E-IDEと略す)を持ったマザーボードでも、 2GBを越えるHDDではうまく動作しないこともあります。E-IDEのマザーボードで2GBを越えるHDDが使えない場合 でも、BIOSをアップデートすれば可能になる場合も多いですから、マザーボードメーカーのサイトに行って最新の BIOSを探してきましょう。(最新のBIOSでは、その他いろいろな機能が増えている場合も多い)

IDEのHDDをIDEインターフェースに接続するにはジャンパーの設定が必要です。マザーボードには、 ”プライマリ”と”セカンダリ”の2つのIDEインターフェースがあり、1つのインターフェースに付き2つまで のHDDが接続できますから、最大4台まで接続できます。このとき片方が”マスター”、もう一方が”スレーブ”の 設定にして、両者が同じ設定にならないようにします。起動ドライブにするには必ず”プライマリ”のインターフェース に接続し、”マスター”(ウエスタンデジタル社のものは1台だけの使用は”シングル”)の設定にします。

大きな容量を必要とするOSやソフトが多くなってきたので、最低でも2GBほどの容量をHDDがほしいところです。 お値段は今お買い得と思われる4.3GBのIDEの物が3万円を切っています。

CD-ROMドライブ

一昔であればサウンドカードに直結タイプの独自インターフェースのものや、SCSIのものがが多かったのですが、 最近はHDD用であったIDEインターフェースに接続するタイプの”ATAPI”タイプのものが主流で、インターフェース をわざわざ用意する必要がありません。現在では32倍速以上のものでも1万円台、1万円を切って16倍速や 24倍速なども入手できます。

買うときには、オーディオCDの信号をサウンドカードに接続するための”オーディオケーブル”や DOS用のデバイスドライバの入ったフロッピーが付属しているか確認してください。DOS用デバイス ドライバは、一番最初にWin95を組み込むとき、Win95のCD-ROMが読めるようにセットアップディスクを 作成するときに必要になる場合があります。

ATAPIのCD-ROMドライブにも、マザーボードやHDDの項で説明したように”マスタ”と”スレーブ”の設定が あります。プライマリのIDEインターフェースにつなぐときは、HDDが必ずマスタになっているので”スレーブ”に、 セカンダリにつなぐときは既に他の機器が使っていない方に設定してやります。

またATAPIのCD-ROMドライブでビデオCDなどを再生しようとすると動作が異常に遅くなることがあり、 この場合マザーボードのIDEのプライマリにはHDDのみを接続し、セカンダリにCD-ROMドライブを接続すると 解消します。そのときはマザーボードにはセカンダリ用のIDEケーブルが付属していないので、 別に購入する必要があります。

サウンドカード

サウンドカードは、音を録再生、音楽の再生、ジョイスティックや外部のMIDI音源と接続できるなど、1枚で多機能な 働きをこなしてくれます。ゲームをするには必要ですが、Windows95でも音楽や音を鳴らせられるのは楽しいもの で、他にもいろいろと用途があるために必ず装備しておきたいところです。

買うなら絶対にクリエイティブのサウンドブラスタ16やその系統のWAVEテーブルを持ったAWE32、SB32、AWE64の ほうがいいです。それ以外の互換カードはいくらでもありますが、やはり完全互換ではないのでいろいろなトラブルが 生じるので避けたほうがいいです。現在はISAバスのものが主流ですが、PCIバスのものも各社から登場してきて、 今年には本命と思われるクリエイティブのPCIサウンドカードが登場する模様です。 お値段はバルク品のサウンドブラスタ16で¥7000前後から。

IDEバスを持ったサウンドカードがありますが、このIDEバスは現在となっては使う必要はありません。 最初にWin95が自動的にこのIDEバスを自動認識し、IRQも一つ消費してしまうために面倒なものですが、 コントロールパネルのドライバでこのIDEバスを”使用しない”にチェックしてやれば問題ないです。

キーボード

キーボードには、英語キーボードと呼ばれる101キー、日本語キーボードとして106キーがあり、 さらにWIN95専用のキーを増やした104英語キーボードや109日本語キーボードがあります。 お値段は¥1980から。

日本語を使うなら日本語キーボードがいいですが、個人的には109キーボードは何かの拍子に(特にゲーム) WIN95キーをさわってしまうとメニューが開いてしまうために使いやすいとは思いません。 これも好みの問題でしょうが・・。

注意することは、コネクタにはDIN5ピンのATタイプと、ミニDIN6ピンのPS2タイプの2種類があることです。 使用するマザーボードがどちらを使っているか確認して購入ください。ATタイプはATタイプ、ATXタイプは PS2タイプが多いようです。どちらへも変換するためのコードやコネクタがあって、購入したキーボードに 付属している場合があります。

キーボードコネクタ。左はATタイプ、右はPS/2タイプ

マウス

マウスには、シリアル(RS232C)に接続する”シリアルマウス”と専用のインターフェースに接続する ”PS2マウス”の2種類があり、物によってはどちらでも使える物もあります。安いもので¥980から。

シリアルマウスは、シリアルポートを1つ使ってしまうので、通信をいろいろしようというときは不便なので、 たいていのマザーボードではPS2マウス用のポートを持っています。PS2マウスも割り込みを1つ使って しまう(たいていIRQ12)のでたくさん拡張カードを実装する場合にはジャマになる場合もありますが、 こちらのほうがおすすめです。

PS2マウスを使う場合、ATXタイプのマザーボードの場合はPS2マウスコネクタが付いているので問題 ないのですが、ATタイプのマザーボードの場合はPS2マウスを接続するインターフェースは付いているものの、 外部へ接続するためのコネクタケーブルが付属していないことが多いので別途購入する必要があります。 PS2接続ケーブルといっても、マザーボードのメーカーによって結線が異なる場合が多いので、 同じメーカー用の物が確認して購入してください。¥900ぐらい。

CPUクーラー

CPUは冷却して使うことを前提として作られているため、CPUクーラーを必ず装着してください。 値段は安いもので¥700から。

CPUクーラーといってもいろいろありますので、よく冷えそうな放熱板が大きくファンも大きめのものを 選んでください。粗悪品だと(必ずしも高ければ良いわけでもないが)ファンの軸にベアリングが使っていなくて 異音がしやすかったり、ファンが止まってしまうものもあります。またCPU自体に取り付ける タイプのものは、CPUのピンを曲げやすかったり、CPUソケットの奥まで刺さらないので接触不良も起こり 安いので注意してください。

なお、CPUクーラーをCPUに装着するときは、シリコングリスと呼ばれる熱導電率を高めるグリスを 塗っておくといいです。このシリコングリスはパソコンショップに少量のものが売っていますが、 元々半導体の熱を逃がすためのもので半導体を扱っている電子パーツ店ではチューブ入りが普通に入手できます。

その他の部品

■Windows95になって、ネットワーク機能が標準で備わっていますので、LANカードを実装してネットワークを 構成してはいかがでしょうか? 値段も安い店では¥1980で売っている場合があります。 私のところのマシンではすべて実装しています。

ISAバスの場合、プラグ・アンド・プレィのものはうまく自動認識しなくて動作しないトラブルが多いです。IOアドレス やIRQなどが手動設定(LANカード付属のユーティリティで設定する物やジャンパーで設定する物)できるものを 選んだほうが無難です。

NE2000互換の手動設定できるものだと、あらかじめLANカードを手動設定(IRQを9か10、IOアドレスを300hぐらい にセット)しておき、コントロールパネルのハードウェアで、ネットワークアダプタをWin95標準のドライバである NE2000互換を選び、後はコントロールパネルのドライバ内のNE2000を先に設定したIRQとIOアドレスを手動設定して やることで、ネットワークが確実に使うことができます。

■PDやCD−Rドライブも\30000前後とだいぶん安価になってきたので、そろそろ購入してもいいかもしれません。 CD-ROMも読めるのでCD-ROMドライブの替わりに取り付けるのもいいでしょう。

PDは、高速ではなくメディアが若干高価(\2000弱)なものの、640MBの大容量で読み書きできますから、 データ保存にはもってこいです。

CD−Rは、一度書き込んだら二度と消去できませんが、メディアが最近では10枚で\1700と安価でさらに 640MBと大容量なのでデータ保存にもってこい、さらに書き込んだメディアは普通のCD-ROMドライブでも 読めるので、どこにでも持っていくことができます。

これらはSCSI接続のものが多くSCSIインターフェースが必要で、tekram社のSCSIインターフェースDC390なら 比較的安価で(\7980)性能もいいのでよく使われています。最近ではこれらのドライブもマザーボード標準の IDEインターフェース接続のものが登場してきています。(IDE接続のPDだが、トラブルが多いようだ)

■モデムカードはマザーボードのシリアルポートとかち合うことがあってトラブルが多いのでおすすめできません。

■その他必要なものを買ってください。



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