マレーシア半島の旅

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1998年7月21日から8月5日まで、韓国、シンガポール、マレーシア、タイへ行ってきま した。 旅の概要を紹介しましょう。
韓 国

←韓国最大の電気街”ヨンサン”

ソウル駅より南で、地下鉄と接続されている国鉄のヨンサン駅で降りよう!(別の地下鉄路線の新ヨンサン駅でも行けるが結構歩く必要もあるしわかりにくい)

韓国は行きに飛行機乗り換えのために立ち寄ったもので、最近空港から市内へへの地下鉄ができたため安くて早いアクセスが可能(貧乏旅行には強い見方)。

韓国最大の電気街”竜山(ヨンサン)”にも久しぶりに行ったが、ここも日本と同様にコンピュータショップが非常に増えており、マシンはメーカー製よりも店が注文に応じて作る”ショップブランド品”が主流(日本も最近増えているが)。店をいろいろまわっていると、聞き慣れた日本の曲で思わず立ち止まると、なんと酒井法子のビデオCDがコンピュータで再生されている。今話題の(法的にも問題の)MP3ファイルで音楽再生されていたりと・・。ここでインターネットへのアクセスができないかと期待したが、デモすら見かけられなかった。

シンガポール

シンガポールはあまりにも物価が高すぎて、タバコやアルコール類は日本よりベラボーに高いし、あまりにも街がきれいすぎて面白みがなかった。街とは対象的にゲストハウスの10人ほどのドミトリ(一泊700円、高い!)は汚くてダニがいるのか痒い。英語がよく通じるのは良かったが・・・・あんまり僕にはお呼びのないところだ。インターネットへアクセスできないかと少しまわってみたが、ここでは出来て当たり前すぎるのか、よそ者が使えるところは見つけられなかった。

後は、夜行性の動物を集めた夜の動物園に行った程度でほとんどまわらずに2泊してバスに乗ってマレーシアに行ってしまった。

←夜の動物園”ナイトサファリ”の日本人専用トラムと日本人ガイド

ここは昼の動物園を含めて、柵のない動物園となっており、特に夜の動物園は夜行性の動物を間近に見られてとても有名。日本人観光客はとても多く、入り口の近くのトラム乗り場は日本人の”日本語ガイド”が付く日本人優先だ。昼の動物園の入り口近くのケンタッキーフライドチキンでは購入者に割引券をくれるので、早めに来て腹ごしらえして行くと良いかもしれない。

 

 

マレーシア

マレーシアへは一本の長い橋でつながっており、通常バスや鉄道で行くが、歩いても可能。橋の手前で一旦降りてシンガポールの出国手続き、再びバスに乗り込んで橋を渡り、そこで再びバスを降りてマレーシアの入国手続き、さらにバスに乗って国境の町ジョホールバルの長距離バスターミナルに着く。ここからはマレーシア各地への路線が延びている。

←シンガポールとマレーシアとの国境を走るバスから見た対岸のマレーシア

シンガポールとマレーシアとの国境は大きな橋を渡るだけだ。歩いても渡れる。毎日相互に人々は往来する。

ジョホールバルの長距離バスターミナル→

ここで吸い殻を捨てたのを私服警官に見つかり、「200リンギッドの罰金だ!」と言われてしまった・・・が見逃してもらった・・・へへへ・・・

←バタワーズのバスターミナル近くの中国人経営の旅社の部屋

汚い宿だが部屋は広々としており、宿の家族や宿泊していた現地の人々はとっても気さくで人なつこい楽しかった。特にインド系マレーシア人の船員とはとても親しくなり、飲みに連れていってもらったり、すぐ沖にある有名なリゾート地”ペナン島”を案内してもらった。

マレーシアは、ジョホールバル、マラッカ、クアランルンプール、バラワーズ、コタバルなどの都市をまわる。宿泊はシングルで一泊¥500少々程度の旅社(中国人経営の現地人がよく利用する宿)やゲストハウスの個室はなかなか快適。ファンしかないがマレーシアは比較的気候は過ごしやすい。

マレーシアではインターネットへの関心が高く普及もし始めているようで、たまたま行ったショッピングセンターでコンピュータ展示会があったので無料で、宿泊したゲストハウスで1時間300円で自由に使えたりした。日本のいろいろな友達の掲示板へ書き込んだりe-mailを出したりして旅の状況の連絡が可能であった。

↑ マラッカの丘よりマラッカ市内およびマラッカ海峡を望む(4枚の写真を合成してパノラマ写真にしたもの)

眼下には博物館や古い教会、ポルトガル統治時代の古い建物が点在するマラッカ市内、さらにマラッカ海峡が見渡せる

高速道路のパーキングエリアに駐車する長距離バス → 

マレーシアでの移動はバスが安くて早くて便利。エアコンの効いた大型バスで、場合によっては大型シートのVIPバスの時もあり、都市間を高速道路を使ったりしてダイレクトに走り、とっても快適。2時間おきぐらいにドライブインに立ち寄るためトイレの心配もない。マレー半島の南からタイとの国境まですべてバスでの移動だったが、料金は¥2000も掛かっていない。

マレーシアは経済的には思った以上に高くて、どんな田舎の家でも車が1台あるし、英語もどんな田舎でも通じるし、人々も陽気でなかなかいい人たちが多い。安宿で知り合った現地の人とは仲良くなっていろいろ話し合ったり、飲みに連れていってもらったりとなかなか楽しかった。今回の旅でマレーシアがとても好きになった。

 

タ イ

マレーシアからタイへ渡るにはマレー半島の西海岸が一般的だが、今回はマレー半島の東海岸へ行くことにした。タイのスンガイコーロクとマレーシアのコタバルとの間は鉄道があるものの実際には国境を通っておらず、あまり外国人が通らないこの国境は小さな川を橋を歩いて渡ることになる。マレーシアから出国手続きはすぐに終わり、小さな橋を渡ったところにあるタイの入管でもあっけなく入国手続きが済んでしまう「国境とはこんなものか・・・・」

 ← 小さな川を越えるとマレーシアからタイへ。実にあっけない国境越え

国境の町スンガイコーロクからは特急のエアコン付き寝台でバンコクへは16時間程度。距離的には相当あるが、値段は¥3000程度と安く、日本製の車両はなかなか快適だ。車内販売はあるのだが相当高いので、駅でとまるごとに入り込んでくる売り子が販売してくれる弁当やお菓子などが安価で美味しい。

タイのスンガイコーロク駅。この寝台特急に乗って1200kmの旅。→ 

 

 ← タイ名物「トゥクトゥク」。値段をふっかけらたり、変なところに連れていこうとするので要注意!

バンコクでの移動は3輪のトゥクトゥクやメーター制タクシを利用するのだが、トゥクトゥクの運転手は根性の悪い奴が多くぼられた。

そこでふと見かけたのがバイクタクシー。バイクタクシーとわかるように赤や緑は黄などの背番号入りのベストを着ており、交通渋滞のの激しい市内でも車の間をぬって走ってくれるので早く(こわいが・・)、値段的にも安いし、根性の曲がった者はほとんど見かけなかった。

低料金、親切、交通渋滞知らずのバイクタクシー。おすすめ → 

バンコクのカオサン通りではインターネットカフェをよく見かけたけど、"hotmail”を利用したe-mailが中心みたいで、それも思った以上に高価で、コンピュータを自由に使ってネットサーフィンできるようではないようだ(遅れている・・)。

今回バンコクのチャイナタウンの中核に初めて入り込んだが(今まではかすったことしかなかった)、さすが中国人パワー、漢字の看板の洪水で活気に満ちあふれてゴミゴミした様は僕好みだ! 。いろいろな物が嘘みたいに安く、問屋みたいなところでいろいろなキーホルダーを何パックも買ってしまった。1パックは12個入りで100円少々から200円少々と馬鹿安!

そして・・・・この度選挙のあったカンボジアの様子を見に行こうと思って往復チケットを2万円でゲット! したものの・・・・・・

「ああ!! ないっ!!」

バンコクの安ゲストハウスで5分間ほど共同のシャワーを浴びて、部屋に戻ってみると、持ち金すべて、パスポート、クレジットカードと航空券を入れておいたウエストバックが「ない!!!」。近くの部屋に居て、いつもドアを開けて通路を見ている怪しげな二人のイラン人がやったに違いないとすぐさま思った私は、宿のレセプションに行って、おばさんと娘に来てもらったが、イラン人は知らん顔。後に現金とパスポートを抜き取られたウエストバッグは幸いなことにトイレから発見。

すぐに近くの警察署に駆け込んだが、応対した警官は「旅行者はツーリストポリスに電話せよ」と言うことで、そこにあった電話でつないでくれた。なれない英語で状況を説明し、怪しい人物(イラン人)が宿泊者にいるのですぐに来て欲しいというがなかなか通じない。やっとの思いが通じて来てくれた私服警官は、ロン毛で後ろで髪をくくって、アロハシャツにGパンという若者でなかなかかっこいい(昔の太陽にほえろの何とか刑事みたい)。しかし容疑者の持ち物や部屋を調べてもらい、さらには署に連行してもらったが、物が出てこずに放たれてしまった。このような盗難は同じゲストハウスで頻繁に起きていて、僕の宿泊以前にも何軒もあったようだし、以後も二人が盗られて騒いでいた。

パスポートを再発行してもらうのには帰りの飛行機には間に合わない。したがって帰国するためだけにしか使えない「帰国のために渡航書」を日本領事館に行って発行してもらった。しかし持っている地図を頼りに場所を探すがなかなか見つからないし、領事館の入っている大きいビルの何処かもなかなかわからなかった。やっと見つかったものの長い昼休みで相当待たされる。まず紛失届をその場で提出、さらに「帰国のための渡航書」のために、警察から発行してもらった盗難証明書、パスポートのコピー(なくてもよいが)、写真2枚をそえて申請。幸いなことにパスポートのコピーおよび写真は、念のために日本で予め用意しておいたために事が早かった。発行は翌日になるらしいが、金曜日だったために二日の間をおいて月曜日に取りに行く。ここで700バーツ(2500円程度)を支払う。さらにはタイに正式に入国していることを確認してスタンプを押してもらうためタイの入管に行く必要があったが、処理が遅くてあちこちの部屋に行かされて1時間半以上も掛かってしまった。

↑ パスポートを盗まれたために取得した「帰国のための渡航書」。ほしくてもなかなか手にすることができない代物だ!(その気になれば入手できるが)

今回の損害額は現金日本円に換算して5万円あまり、さらにパスポートがないことで既に入手しておいたカンボジアへの航空券2万円相当が使えなかった。クレジットカードが残っていたおかげで街のあちこちで見かけるATMでお金は引き出せたのは助かったし、航空券が残っていたおかげでこうして日本にもすんなり帰ることができた。

宿の人が親切で盗難に遭ったときもお金を貸してくれたりといろいろと声をかけてくれて、大家のかわいい17歳の娘はニコニコして話しかけてくれて不安も和らいだ。彼女には帰国する日、僅かながら小さなプレゼントをしたらとても喜んでくれてうれしかった。



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