ウラジオストク旅行記

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No. 0372 #5123  DATE 92/09/10 SIZE  19
WRITER AME1070  TIME 23:32:26 TITLE  突然ですがウラジオストクへ

 明日11日から15日までロシアのウラジオストクへ行ってきます。
といっても敦賀からの船旅(リッチなのかプアーなのか?)ですので、現地は
2泊だけです。

 開放されて1年もたっていないウラジオストク、エリツィンの来日延期に
なったロシア、物不足にあえぐロシア、インフレ率が1500%らしいロシア
経済、などなど、非常に街の様子とくに一般市民の生活がどのようになって
いるかを自分の目で見て歩いてきたいと思います。

 それにしても日本から見ると物価は恐ろしく安いみたい。葉書や封筒を日本へ
送るのにたったの1円もかからないみたいで、友達に絵はがきを送ることを約束
してしまった。その他の物も安いみたいで、何やら買い出しツアー(物が店頭に
並んでいるなら)の様相を呈してきて、いつものように衣類の調達(日本の物は
体型にあわないものが多い)をすることになりそうな。

 さすがに韓国、香港、台湾、インドネシアのように、インスタントラーメンは
売っていないでしょうけど。あればいいお土産になるんだけど・・・

                    ID:AME1070  HANDLE:ROC

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No. 0341 #5155  DATE 92/09/15 SIZE  26
WRITER AME1070  TIME 19:03:11 TITLE  帰ってきましたウラジオストクから

 ウラジオストクから帰ってきました。

 今回の旅行は、某旅行社主催のもので、11日午後敦賀出発、12日夕方現地着、
14日午後現地出発、そして15日16時に敦賀に帰ってきました。

 まだ船でウラジオストクに行ったのは、富山県がチャーターしたものについで
2番目で、他の都市経由で来た者も含めて日本人はそれほど多くないようです。
この珍しさのためか新聞社5社9人、旅行社の研修を兼ねた旅行、ウラジオストク
の日本人墓地参拝、ウラジオストクへの進出を考えている会社の人、などなど
純粋な観光以外の目的で行かれた方が非常に多かったようでした。

 ウラジオストクも今年1月1日に外国人に開放したばかりで、受け入れ施設も
ほとんどなく、観光地として見る場所もほとんどない状態でした。

 ロシア市民の生活を見るには絶好のチャンスでしたが、ウラジオストクの状態を
把握していない旅行社は、バスでまわる日程でがんじがらめにしていたため、自由
行動をしたかった私としてはたいへん不満でした。結局14日の午前中1時間半
ほどが昼間に自由に行動できた時間でした。(しっかりアンケートには書いておき
ました)

 いろいろ書きたいことがありますので、またこの続きをお楽しみに!

(各新聞にも9月下旬から10月上旬にわたって、同行した記者が書いた記事が
のるそうです)

                     ID:AME1070 HANDLE:ROC

No. 0341 #5155 AME1070  END


No. 0340 #5156  DATE 92/09/15 SIZE  58
WRITER AME1070  TIME 21:21:50 TITLE  ウラジオストク旅行 物価とショッピング


 最初は物価とショッピングのお話です。

 まず、両替レート。ホテル換金(つまり闇です)すると最初の日に1000円で15
00ルーブルぐらいだったのが、つぎの日になると1000ルーブルになっていた(も
うけてやがるな!)。話によると両替するところによって1800ルーブルにもなると
か。1ルーブルは1円以下というところです。何年か前が正式ルートが1ルーブル30
0円だったらしいからお金の価値が1/300以下!! そういえばロシア人がルーブ
ルは「紙屑」と言っていたなぁ。

 そのお金を持って街に出かけてみました。

 屋外のディスコ(船の甲板です)があったので、行ってみると35ルーブル(30円
もしない)。ただし飲物はまったくなしでひたすら踊るのみ。

 駅の近くのスタンドで1.25リットルのペットボトルのジュース(中国製で甘った
るい)は、50ルーブルぐらい。

 デパートにかけ込んでみると。衣類日曜雑貨は何でも揃って安い安い!!。自分が買
ったのは、木でできたチェスが何と53ルーブル(50円以下)、毛糸のセーターが3
00〜700ルーブルくらいの中から360ルーブルくらい(300円)のもの、ロシ
ア人がよくかぶっている毛皮の帽子439ルーブル(400円ぐらい)、労働者がよく
かぶっている帽子50ルーブル(40円ぐらい)でした。
 見てまわってみると、大きなスピーカー4000ルーブル、スーツ上下が5000ル
ーブル(4000円)、レコード10〜100ルーブル、黒い革靴(ビニル?)300
ルーブルから1000ルーブル、フィットネスシューズ1200ルーブル、などなど。

 郵便局に行って日本への絵はがきを16枚出すと250ルーブルで1枚あたり15
ルーブル(十数円)。

 スタンドで新聞と来年のカレンダーを買うと10ルーブルもしなかった。

 道ばたで買ったアイスクリームが13ルーブル(10円)。これは甘さ控えめで非常
においしかった。

 ところで、日本人相手にお土産を売っている人から買うと何でも高い!!! 彼らは
日本人のいるホテルやバスを追っかけてまわっていました。でも船の出航前にはディス
カウントをしていましたけれど、それでも高かった! 他には外貨ショップもありまし
たが(私は行かなかった)、物はしっかりしているらしいですがお値段は高いです。

 もっといろいろとまわりたかったのですが、商店の休日の土日と重なったり、スケジ
ュールがガチガチで商店の空いている時間帯に自由時間がほとんでありませんでした。
嘘みたいに何でも安いのでいろいろなものをたくさん買いたかったのですが・・・

 ウラジオストクのロシア人の月給が4000ルーブル(モスクワでは3000ルーブ
ルらしい)ということから考えると、彼らにとっては高価な物なのです。食料品もお金
を出せばいくらでも入るのですが、安いものを買い占めるために彼らは列をなすのでし
た(日本のS48オイルショックのように買い占めるから物がないのだという話も聞き
ましたけれど)。

 家賃は月100ルーブルと給料に占める割合は低く、化粧・装飾品やきれいな衣類を
まとっている美しい女性の姿を見ていると、必ずしも生活は苦しいようではないようで
す。公園で犬を連れて散歩いたりする姿を見ていると、経済的には貧しいかもしれない
けど、精神的には非常に豊かさを感じます(この点、日本人とはエライ違い)。

  なお、インスタントラーメンは見あたりませんでした・・・

                                            ID:AME1070  HANDLE:ROC

No. 0340 #5156 AME1070  END


No. 0338 #5158  DATE 92/09/15 SIZE  48
WRITER AME1070  TIME 22:22:26 TITLE  ウラジオストク旅行 夜の街


 ウラジオストクの夜に出歩くのは危険だと知り合ったロシア人(彼は日本語が上手で
今度日本に留学するといっていた)が言っていました。何でもマフィア(現地の経済的
な暴力団?)などがうろついているそうです。

 にもかかわらず、今回のツアーで知り合った同室者(もちろん日本人です)といっし
ょに何となく夜の街にくり出してみました。彼は旧ソ連に6回も行ったことがあり、か
ってモスクワには結婚を迫っていた恋人がいたそうです。

 ホテルの前で、さらに近くのホテル前で、さっそく売春のポンビキからお声がかかっ
てきましたが、振り切って歩いていくと、何やら音楽がバンバン聞こえてきます。浜を
見ると屋外のディスク(船の甲板で踊る)です。35ルーブル払って中に入ってみまし
た。

 中はあふれんばかりの10代の男女が踊っています。若者の夜の遊び場としてはここ
ぐらいしかないのでしょう。音楽はロシア語や英語でディスクジョッキーまでいます。
ここでは10才そこそこと思われる子までいて、男女関係なくタバコを吸っています。
隣に座った女の子14、5才は手に入れ墨をしていて、ぼにタバコをせびってきました
。ほとんどの者はマッチで火をつけるところから、ロシアではライターがなかなか手に
入らないのでしょう。それにしてもロシア人の女の子はきれいだなぁ。ここで同室者は
ロシア語と英語で近くにいた女の子を口説き始め、いっしょに踊っていました(ロシア
人は人なつっこいです)。

 しらけた私は深夜の1時にこわごわとホテルに一人で帰路に向かいましたが、道ばた
で「こんにちは」という声。思わず「こんにちは」と答えると、「あなたは女性を恋し
いと思いませんか」という日本語(よくこんな難しい言葉を知ってやがる!)。これは
まずいと思いって早足で帰りました。

 ホテルの前には相変わらずポンビキらしいロシア人の男女が何名かがたむろして、何
やら言葉をかけてきますが、無視して中に入りました。

 次の日も、ホテルの前にうろついているロシア人の男女後目に、今回のツアーで知り
合った男4人女4人で再びディスコに出かけました。2度目で大勢ともなると安心して
おもいっきり踊ってしまいました。

 ところで、おじさん連中の多くは、女性との出会いを楽しんでいたということを後で
聞きました。何でも$10だったとか。日本人のおじさんははずかしくないのか! ロ
シア人は誇りがないのか!

 なお、新聞記者は、取材で金持ちや外人がよく行くというカジノ、ナイトクラブ(1
000円ぐらい)に行ったそうです。カジノは非常にチャチで市内に3個所あるそうで
す。ナイトクラブはセミヌードの踊りを”青少年育成会館”でやっているというから信
じられません。

 開放後、外人が出入りするようになってきてから、ウラジオストクは夜の出歩きが危
険になってきたそうです。今後ますますその傾向が強まるのしょう。

                                         ID:AME1070  HANDLE:ROC

No. 0338 #5158 AME1070  END


No. 0330 #5167  DATE 92/09/16 SIZE  54
WRITER AME1070  TIME 22:54:56 TITLE  ウラジオストク旅行 ホテル


 私が泊まったホテルは、何でもウラジオストクで一番いいところだそうだ。何でも要
人用のVIPルームもあるとか。

 ホテルに行くと、お世辞にもきれいとは言えない。階段の壁の大理石板は割れて落ち
ているところもあるし、何か雑居ビルの階段のように暗く汚い。

 部屋の鍵は、フロントで鍵を受け渡しするのではなく、各階のカウンターにいる”お
ばちゃん”に自分の部屋番号を書いたカードを渡してもらい、外出するときはこのおば
ちゃんに鍵を渡してカードをもらうようになっている。このおばちゃんは24時間勤務
なのだが、見あたらなくて困ることがよくあって、こんなときは各階のおばちゃんの部
屋へ呼び出しに行かなければならない。ときどき別の階にいて探すのに往生こいたこと
もあった。

 さて、部屋の鍵をもらって自分の部屋に入ろうと鍵のロックを解除したつもりが、ド
アが開かない。鍵を付け変えた後があったので、この鍵も壊れているのかと思って体当
たりをしたけれどもダメ。試しにもっと回すとやっとロックが解除されてドアがやっと
開いた。

 部屋に入ると最初に対面したのはゴキブリちゃん。色が薄くて小型のゴキブリは昼夜
を問わずに部屋を動きまわっていた。後からみんなから聞くにどこの部屋にも出没して
いたようだ。カバンの中に進入して日本にも上陸したものもいるかもしれない。

 部屋の様子はまあまあ。それにしても体格の大きいロシア人にしてはベッドが少々小
振り。寒いロシアらしく窓やベランダへ出るドアは二重で、スチームがある。しかし、
今回は気温が比較的低かったのでよかったが、冷房らしくものはないところから、真夏
は暑いのでは。

 もよおしてきたので、バスルーム兼トイレにかけ込む。トイレットペーパーは巻紙タ
イプではなく、長めの少しゴワゴワしたものである。柔らかいものになれたお尻には痛
いかもしれないが、小さい頃新聞紙でならした私のお尻にはちょうどよい案配だった。
スッキリしたところで水を流がすと赤茶けた色をしている。バスの蛇口をひねってもや
はりそうである。聞くところによるとこの間の台風で水道の調子がよくないとか。だた
でさえ硬水で日本人ならお腹を壊す人が多いのに、さすがの私もこれでは飲む気になれ
ない。このため、風呂に入らなかったとか、歯磨きはミネラルウォーターでやったとか
などの話も後で聞いた。

 部屋にもなれたところでお食事。ロシア人は大好きだが、歯の悪い日本人には不評の
黒パンは毎食登場。キュウリや見た目のよくないトマトもよく登場したが、粒ぞろいで
着色したような色が大好きな日本人は「よくこんなものを出すなー」というような顔。
肉料理はもちろん、近海でよく取れるカニ身、イクラ(知らなかったがイクラはロシア
語)、イカ料理もよく出た。ワラビなどの山菜料理まであった。全体的に見た目はよく
ないが、味は日本人の口によく合う。

 食事が終わって部屋に戻ろうとすると、エレベータは故障中。自分の部屋の階に行く
とエレベーターから声が聞こえてくる。何と故障したエレベーターに日本人(新聞記者
)2人が閉じこめられていた。夜ということもあって対応は遅く、結局95分間缶詰だ
ったそうだ。なお記者はこのことは新聞記事には書けないと言っていた。

 全体的にホテルは日本人が期待するようなところではなかった。しかし、ロシア側と
しては精いっぱいやっており、期待することが間違っている。外国で貧乏旅行になれた
私としては十二分なところであった。

                                           ID:AME1070  HANDLE:ROC

No. 0330 #5167 AME1070  END


No. 0329 #5168  DATE 92/09/16 SIZE  14
WRITER AME1070  TIME 23:05:14 TITLE Re2:  帰ってきましたウラジオストクから


  新聞記者は、サンケイスポーツ、神戸新聞、京都新聞、毎日新聞、あとどこか
(忘れた)の5社でした。

 たぶん私の写真はのらないでしょう。今回のツアーの取材というより、ウラジオストク
の様子の取材が主だったようでしたから。

 残念ながら私の家では朝日新聞です。

                    ID:AME1070 HANDLE:ROC

PS:まだ船に揺られていて、足が大地にしっかり付いていないような感覚に
   襲われています。船酔したような気分でなのです。まだ疲れが取れて
   いないのかな?

No. 0329 #5168 AME1070  END


No. 0308 #5189  DATE 92/09/18 SIZE  50
WRITER AME1070  TIME 00:21:31 TITLE  ウラジオストク旅行 自動車


 台風の影響で船酔をした船旅も、もうじきウラジオストク港に着岸間近で終わりになろうと
いうとき、多くの貨物船などを見かけるようになった。このなかに車を満載した船をい
くつか見かけた。搭載されている車は数年前の日本車ばかり。これはTVで見たことが
あるが、5万円以下の中古車なら日本から簡単な手続きでお土産として持って帰れるの
で、新潟港などから搭載されてくるのだ。日本側では売れない中古車をさばく商売とな
っており、ロシア側でも買った値段よりも高く売れる商売としてなりたっているのであ
る。

 港に着岸して港の駐車場を見ると、日本の車がほとんどであるのには驚かされた。も
ちろん、ロシアのナンバーを付けて走れるようになっているのである。上陸して街に出
てみても、走っている車は日本車が8割ほども占めている。これは、日本に近い港であ
るウラジオストクであるから、これほどまで日本車が多いということだ。ここでもやはり
MADE IN JAPANは強かった!

 ロシアでは車は右側通行なので、右ハンドルの日本車は運転に支障があるのかとも思
いきや、日本では好んで左ハンドル車に乗っている人がいることから、ここでもほとん
ど問題にならないのであろう。

 数年前以上の日本車に混じって、新型の日本車にも何台か出会った。日本から盗まれ
てきたのかとも思ったが、左ハンドルであったので正規に輸出されてきたものであろう
か。

 ふと見ると、正露丸、日本道路公団、森永、NEC、何とか株式会社、何とか商店等
など、会社名などが書かれ独自のカラーリングの車も多く走っており、一瞬日本にいる
ような錯覚に襲われた。これらの車は、日本人の感覚なら文字を消して乗るところであ
ろうが、日本語の文字はロシア人にとっては模様の一つとして映り、独自のカラーリン
グはお気に入りらしく、非常に人気車となっているのだ。

 もちろんロシア車も走ってはいるが、いかにも古めかしいデザインで、性能も悪く騒
音や汚い排気ガスをまき散らして走っていては、人気があるはずもない。フィアットや
BMWもごくわずかであるが走っているのを見かけた。

 日本人のロシア語通訳が「こちらの燃料は質がたいへん悪く、いやな臭いがする」と
言っていた。そういえば黒煙をあげて走っている車が多い。TWIN−CAM24とロ
ゴが入った日本車も多く見かけたが、本来の性能を引き出せずに走っているのだろう。

 これだけ多くの日本車が走っているウラジオストクを、日本の自動車メーカーも指をくわえ
て見ているわけではない。ロシアと合弁でサービス会社を設立して整備工場を作ってい
る。そのうち日本から新車を輸出できるような下準備を進めているのだ。

 日本では、以前では古い車を引き取ってもらうと何万円がもらえたが、屑鉄の相場が
下がった現在では反対にお金を払わなければならない時代に来ている。そして5年以上
も経てば査定0円となり、まだまだ乗れる自動車もスクラップ工場へ直行する場合が多
い。このような車が物不足であえぐロシアに持っていかれて大活躍しているというのは
、大消費生活が当たり前となっている日本人にとっては何か考えさせられることが多い
。


                                              ID:AME1070  HANDLE:ROC

No. 0308 #5189 AME1070  END


No. 0293 #5204  DATE 92/09/19 SIZE  36
WRITER AME1070  TIME 18:52:17 TITLE  ウラジオストク旅行 軍港


 ウラジオストク港に着くとき、着岸するするところのすぐ隣に軍艦がたくさん並んでおり、
我々を出迎えてくれました。そうなのです、ここはつい1月1日までは外国人が入れな
かったロシアの太平洋艦隊の本拠地となっている軍港の街なのです。

 我々の船と現地の船着き場の人との息がまったく合わず、2時間近くも着岸に手間
取ったいる最中、これらの軍艦は格好の写真の標的となりました。この世の中平和にな
って軍艦の兵士も暇なのか、こちらの船をながめて時間つぶしをしています。

 ツアーで相当旧型の潜水艦自体の中が博物館となっているところに行ったとき、暇で
何もすることがない兵士もグループで博物館に来ていました。彼らを写真に撮ったり、
兵士といっしょに並んで記念写真ももちろん可能でした。最新鋭潜水艦の中を見られる
ならともかく、兵士を写している方が人気があったのです。

 遊覧船(非常にぼろい)で非常に大きいウラジオストク港のクルージングに出ました。「場
合によっては空母なども見られる」と聞いていた私は期待でいっぱい胸いっぱいで乗り
込んだものの見られたものは、空母はまったくなく、今にも沈みそうな軍艦、小型の軍
用船、ドック入りを待つ錆放題の軍艦ばかりで、数もそれほど多くなくて貨物船などが
ほとんどです。見事に期待は裏切られてがっかり。

 韓国や台湾のような準戦時国となっている国にも行きましたが、港や空港の撮影、高
所から撮影など、写真撮影に一部制限があります。(とはいうものの、それほどもうる
さくない)。ウラジオストクでは、まったく制限がなくてどこでも写し放題というのは時代が
大きく変わった証拠でしょう。ただし、軍艦ばかり写していた人が兵士に手で写真撮影
を制止されたということもあったようでしたが、こんなことは珍しいのでしょう。

 どうもウラジオストクは軍港というより、貨物船や客船などが寄港する単なる港町というイ
メージでした。軍艦が多数ある軍港として期待していた人はさぞがっかりしたことでし
ょう。

 ところで、港では我々日本人の姿を見かけてお土産を売りつけてくる人がいました。
いろいろな物にまぎれて、水兵のセーラー服や帽子、その他の軍服も多数ありました。
空軍の帽子を買った人に聞くと¥1000ぐらいだったということで、面白いお土産に
なったので買っておけばよかったと後悔しています。

                                               ID:AME1070  HANDLE:ROC

No. 0293 #5204 AME1070  END


No. 0261 #5236  DATE 92/09/24 SIZE  22
WRITER AME1070  TIME 21:16:53 TITLE  ウラジオストクからの手紙

 ウラジオストク旅行から帰ってきてもう9日が過ぎてしまいました。最初は
シリーズでたくさん書こうと思っていましたが、日が立つにつれて記憶や感動も
薄れてきて、思うように書けなくなりました。後は番外編が書けるかどうかと
いうところです。

 さて、今日ウラジオストクから出して置いた絵はがきがやっと届きました。
友達に13枚、後の1枚はいつごろ届くか確認するために自分宛、合計14枚
を出しておいたものです。

 絵はがきを郵便局の窓口で出したのが14日。航空便で出したのに10日ぐらい
もかかっています。ハバロフスク経由だとかモスクワ経由だとか、10日かかるとか

半月かかるとかいろいろな話が出す前から聞いていましたので、まあこんなもん
でしょう。

 日本人目当てのロシア人からかった18枚組の絵はがきが100円は1枚あたり
5円ほど。送料が15ルーブルで10円ぐらい。合計15円ほどで送れるのは
非常に安いです。

 書く手間が掛かりましたが、みんなから喜ばれて、ほっとしました。

                      ID:AME1070  HANDLE:ROC

No. 0261 #5236 AME1070  END


No. 0228 #5270  DATE 92/09/28 SIZE 116
WRITER AME1070  TIME 23:51:20 TITLE  ウラジオストク旅行 いろいろ


 今まで***編ということで書いてきましたが、今回は細々としたことを並べていき
たいと思います。なお、ウラジオストク旅行記はたぶんこれで最後です。今まで読んでいただ
きましてありがとうございました。

◎市内の交通機関

 ウラジオストク市内の交通機関としては、タクシー、バス、路面電車があります。

 タクシーは、駅前にはたくさんとまってしましたけれど、市内ではそれほど見かけま
せんでした。ホテルにはまったくやって来なくて我々観光客には関係のない存在でした
。なお料金は交渉次第とのことでした。

 バスや電車は人々の足となってあふれんばかりの乗客でした。郊外に数多くある住宅
(高層アパートみたいなもの)に住んでいる人が出勤や買い物のために利用されている
ことが多いようで、我々観光客が利用するような路線はありませんでした。なおバスは
2つつながった黄色(というより”からし色”)でよく目だちました。

 我々観光客は予定の観光地をバスでまわりましたが、それ以外をまわってこようと思
うと先ほど述べたようにタクシー、バス、路面電車はまったく利用できません。でも大
丈夫なのです。ウラジオストク市街地はそれほども大きくなく、ホテルからもさほど遠くない
ので、自分の足で歩きまわれるのです。

 なお、鉄道(シベリア鉄道?)もありました。駅の近くに歩道橋のようなものがあって
そこからホームに降りるようになっていました。駅の建物は切符を売るだけです。歩道
橋は鉄道を利用しない人の通路ともなっており、改札口もなく誰でも降りられます。今
回のツアーに参加した人の中に、鉄道に乗って2駅ほど行って、戻ってきた人がいまし
た。切符を買わずに乗り込み、途中で車掌が来たら切符を買おうと思ったけれど、来な
かったので、タダ乗りできたそうです。後で添乗員に聞いたら「無賃乗車は見つかれば
10倍の料金」ということでしたが、元が非常に安い料金なので(たぶん)大したこと
金額ではないんでしょう。

◎ロシア人

 スラヴ系白人であるロシア人。どうも日本人は白人に対しては「我々よりも優れてい
る」というふうに劣等感を感じてしまいがちですが、ロシアともなると物不足で賃金も
我々よりもずっと低いとなると「我々の方が優れている」と逆に感じてしまいました。
特にのんびりしていて人なつこい気質のロシア人は、親しみを感じます。

 我々が街のスタンドで買い物をするとき、言葉が通じなくて手振り身振りで日本語混
じりで時間がかかっても嫌な顔ひとつもしませんでした。この時、我々のために買い物
をしようとスタンドに来ている人の列ができてしまいましたけれど、彼らもじっと待っ
ています。その気質が災いしてか、こちらが逆に待たされることもしばしば・・・。

◎子供

 ロシア人の金髪で青い目をした子供は何と可愛いことでしょう。我々の乗った観光バ
スのから親に連れられた小さな子供(特に女の子)が見えると、若い女性から「わぁー
、かわいいっ!」と感嘆の声が。

 我々の泊まったホテルには、何故かいつも小さな男女の子供が4、5人いました。近
くの海辺まで歩いて行くとついて来ます。「子供なら恥ずかしくない」と思ってロシア
語会話の練習相手にさせました。

 が、この子供は我々が珍しいためについてくるのではなく物乞いに来ているのです。
ボールペンをあげたりしましたが、まだ何か言ってきます。「ダイチェ・エン」つまり
「日本円ちょうだい」と言っているのです。ポケットの中にあった1円、5円、10円
などの硬貨をあげると喜んでいました。次の日にこの子供は相変わらず「ダイチェ・エ
ン」を連発して、可愛さを武器に日本人からお金をもらっていました。手の中のお金を
見ると、たくさんの100円玉!! 隣では日本人相手にお土産を売っている大人のロ
シア人が100円を稼ぐのに苦労しているというのに・・・

◎日本料理店

 日本料理店は、ウラジオストクにも何軒かあるそうです。我々の泊まったホテルの近くにあ
る”ウラジオストク・ホテル”の地下にも”さくら”という日本料理店があるというのでのぞ
きにいってきました。

 お値段は安いのかと思うと、イクラどんぶりが外国人料金¥2000円。イクラが安
いロシアでこれは高すぎる!!。ところが地元のロシア人だと75ルーブルで食べられ
るとか。これは合弁で料理店をやっている関係で、地元の者には安いお値段で食べさせ
ないといけないとか。

 結局店の前まで来ただけで帰ってしまいました。今回のツアーに参加した人の中でも
ここで食べたという話も聞きませんでした。

◎出入国

 ロシアへの出入国は非常にたいへんそうに思っていました。出入国カードは入国時用
に1枚、出国用に2枚と書かなければなりません。

 しかし、今回は300名もの大量の日本人が入り込んだために、出入国の手続きの時
間短縮のために、予め船にロシアの税関や出入国の職員が乗り込んで、書類審査をし、
その後に一人ひとりパスポートの写真と本人の顔のチェックだけで済んでしまいました
。もちろん荷物検査も船ということもあってまったくありませんでした。

 外貨は、入国時より出国時に多くなっているとその分は没収となります。が、適当に
少な目に書いて置けばよいとのこと。しかし、何でも百数十万円持ってきて何十万円か
使った人が今回のツアーの中にいて、何に使ったかを説明するのに困ったと添乗員が言
っていました。

 キャビアの缶詰はひとり150gまでしか持ち出せないことになっています。それも
外貨ショップなどで買ったときのレシートがないと持ち出せないとか添乗員からの脅し
がありましたが、実際はどこで買おうが、いくつ持っていようが、レシートがなかろう
が、出国はフリーパスでした。それどころか、入国時に来ていた税関の職員と親しくな
った日本人が、職員の家に遊びに行って夕食をご馳走になり、帰りにたくさんのキャビ
ア缶をもらってきていました。税関がこの調子ですから・・・もちろんこの日本人も大
丈夫でした。

 毛皮製品もたいへん安いので買う人がいるけど、たくさん買うと税関の職員の心緒を
わるくしたり、例によってレシートがないと税関で没収されるなどと添乗員は脅しをか
けてきました。私なんかはレシートなして¥400で買った毛皮の帽子があったので、
添乗員から直に脅されてしまいました。冷や冷やしていたものの、先ほどのキャビア缶
の例もあってまったく大丈夫!!

 このように添乗員が前々から脅しをかけていたために「買い損ねた!!」と文句をい
う人もいました。そういう私もその一人ですが。何回もロシアに行ったことのある添乗
員は「このように簡単な出入国手続きははじめてです」と冷や汗を流しながら説明して
いました。事実そうなんでしょうけど、ロシアも変わってきていることもあるんでしょ
う。

 なお、二人の税関職員(もちろん女性です!!)と記念撮影をしてしまいました。こ
んなことはちょっと前までならまったくできなかったということです。


                                               ID:AME1070  HANDLE:ROC

No. 0228 #5270 AME1070  END


No. 0222 #5276  DATE 92/09/30 SIZE  58
WRITER AME1070  TIME 01:29:27 TITLE  ウラジオストク旅行 完結


 前の”いろいろ”編で一番最後だと思っていたのですけど、まだネタが少し残ってい
ましたので付け足します。


◎歓迎パーティー

 ロシアでも2日目の夜、市内のレストランで立食パーティーがありました。

 ロシアに来てから、とてもご馳走と呼べるものにはお目に掛かっていませんでした
が、このときは「ロシアにもお金さえ出せばこんなご馳走がある!」と思えるような
食事ばかり。しかも冷たい飲物も口にしたことがなかったのに、冷たいシャンペンが
どんどん出てきます。「これは食べて飲むまなきゃそん」とばかりにガツガツとそこ
ら中のテーブルのオードブルを漁っていました。

 夢中になっているとき、添乗員から「元ウラジオストク市長が来られていまして、
歓迎の挨拶です」との紹介。でも相変わらずガツガツ。結局どんな人だったか顔は
見ていません。握手をした人もいたと後から聞きましたけれど。

 そろそろみんながお腹いっぱいというのに、まだまだシャンペンは出てきて、どん
どん栓が抜かれていきます。「これはもったいない!!」と思った私は、ウエイトレ
スが栓を抜こうとしているシャンペンを3つほど取り上げて、カバンの中に入れて持
って帰ってしまいました(いつも日本でも私がやっていること)。同じものが会場の
片隅で売られていましたけれど・・

 このシャンペンはホテルで一本飲んで、後は日本へのお土産として持って帰りまし
た。その後、家で法事があったとき、来ていた人にあげると「めずらしい」とたいへ
ん喜ばれました。タダで持って帰ってきた物だとは決して言いませんでした・・

◎タバコ

 ロシア人はタバコが大好きのようで、男女関係なく、若い子でも吸っています。そ
ういえば10才ぐらいの男の子や10代半ばの女の子に「タバコをくれ」とせびられ
たこともしばしば。あげるとさっそく吸っていたので、未成年者に悪いことをさせて
しまったような気分。

 ウラジオストクの街を歩いていると、個人経営のスタンドがあちこちにあって、タ
バコを売っているところをのぞいてみると・・・、ロシアのタバコはもちろん、日本
でも売っている外国タバコ、そして何と日本のハイライト(ただし輸出向けのキング
サイズのボックスもありました。

 よく見るとおかしなタバコもあります。「見た目はマルボロ、しかしロゴが違う!」
何とこれはロシアで作られたマルボロのパロディ版のタバコでした。そういえばロシ
ア人はマルボロが好きらしくお土産に喜ばれると聞いたことがありました。本物が高
くて買えない人が雰囲気を味わうために買うんでしょう。この偽物、日本に帰ってか
ら「買っておけばよかった」と後悔しています。面白いお土産になったのに・・・



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 下手な文章で読みづらいところ多かった思いますが、最後まで読んでいただきまして
ありがとうございました。

 これでウラジオストク旅行記はこれで本当に終わりです。


                                          ID:AME1070  HANDLE:ROC

No. 0222 #5276 AME1070  END


No. 0213 #5286  DATE 92/10/02 SIZE  29
WRITER AME1070  TIME 23:04:16 TITLE  旅行記を終えて


 みなさん、本当に旅行記を読んでいただきありがとうございました。最初は
3,4書いたらもう終わりかとも思ったらのですが、リプライをいただいた
おかげで、もっと書こうという気になりました。下手な文章で誤字脱字が
多くて読みにくかったとは思いますが、こんなに大量に書いてしまって、我
ながら驚いています。

 このBBS以外にも、2つのBBSにも書き込んでいまして、こちらでも
予想以上に好評だったので驚いています。そのうちの1つではまとめて永久保存
版とされたということでした。

 さて、私が海外旅行に出かける理由はいろいろあります。1つは国内旅行よりも
安いということです。今年国内の旅行に出かけてみてわかったのですが、交通費は
高いし、宿泊するのにわざわざ予約が必要なことが多くて、しかも値段があまりに
も高いのに驚きました。だいたい時期によって宿泊費が大幅に変わるということ
自体が間違っています。私が海外で泊まったところはまずこのようなことはあり
ませんでした。必ずしも国内旅行よりも安いとは言えませんけど、少なくとも
贅沢な旅行をすれば国内よりも安くなるのは確実です。2つ目以降は、異国の
地に行って、人々、文化などにふれあって、感動したり苦労することが楽しい
ことなどです。マスメディアで見たり聞いたりするのと実際に行ってみるのとでは
雰囲気が違うのに驚きます。

 次の海外の予定は・・・。今のところ、すでに2回いったことにある韓国に
来年の冬に家族で行ってみようかなと思っています。冬場の韓国はたいへん寒くて
人気がないのですが、これが幸いして2泊3日ソウルの旅ならば3万円台で飛行機
にのっていけるパックツアーがあります。これなら日本の温泉でドンちゃん騒ぎ
をして1泊2日よりも安いかもしれません。

                        ID:AME1070 HANDLE:ROC

No. 0213 #5286 AME1070  END



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