PC8801mk2SRのケースにAT互換機を組み込む

最初のページ作成:1999.11.29
メモリ増設64MB:1999.12.11
HDD8.4MBに交換:2000.1.20
8倍速CD-RWドライブ内蔵、CPU K6-2/350換装、メモリ増設128MB:2001.4.7
メモリ増設256MB:2001.7.22
Duron800とMBの交換、サウンドカード追加:2001.9.3
メモリ増設512MB、HDD60GBに交換、WinMeのインストール:2001.9.27
CD-RWドライブ (R x20, RW x10)の交換:2001.10.2
IEEE1394インターフェースカードの内蔵:2002.1.11
OSをWin XPに変更、CPUをAthlon XP 1700+に換装、IEE1394インターフェースHDD接続:2003.1.15
MBの交換、ケース前面にUSBポートの取り付け:2003.3.8
・2003.11.1 DVD±RWドライブへの換装

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■懐かしいPC88シリーズ

昔8ビットパソコン全盛のころ、NECのパソコンPC88シリーズはベストセラーだった。実用的なビジネスソフトはほとんど無かったが、ゲームといえばPC88と言われるほど相当なソフト数を誇った。私もPC8801mk2SRのユーザーで(1985年当時、ディスプレィとセットで30万円!!)、よくゲームをしたものだ。そしてPC8801mk2SRを手放して10年近くの月日が流れた。

ふとしたことから知り合いが「捨てるけど欲しかったらあげるよ」ということで再びPC8801mk2SRを手にすることができた。懐かしい昔のゲームをするわけではなく目的は・・・このケースにAT互換機を組み込むということ以前にPC9801VM2をAT互換機化していたのでそれの第2弾だ。(既に第3弾、Mac Quadra 650 をAT互換機化も完了)。

これが完成したPC8801mk2SR型AT互換機。最初はK6-2だったが、現在はAthlon XP 1700+を使ってOSもWin XP Proに中身が入れ替わっている →

現在のスペック(2003.1.15)
CPU Athlon XP 1700+
HDD 60GB
メモリ 512MB
ビデオ VIAチップセット内蔵
サウンド YAMAHA YMF744チップ
CD-RWドライブ (R x20, RW x10)
LANカード 10/100BASE
IEEE1394インターフェース

■PC8801mk2SRのケースに組み込み(第1弾K6-2マシン)

さっそくPC8801mk2SRのケースを開けて分解。改造に使用する部品が組み込めるか内部を十分チェックする。ベビーATやマイクロATXのマザーボードなら組み込めそうなスペースがある。ただしケースの背が低いため拡張スロットに使うカード類の大きさにも注意が必要だ。部品さえ選べば何とか組み込めそうだ。

分解は上部のカバーやリアパネルを外しバラバラにしていく。必要なものはケースの外側はもちろん、内部のFDDが乗っているフレーム、そしてそれらを止めているネジのみ。そうそう改造にもよるが拡張スロットのカバーも残しておくといい。最初は改造にベビーATマザーボードを使うつもりで、電源をAT電源化しようと思っていた(PC9801VM2のAT互換機化のページ参照。ただし電流容量が少ないので使用できるかは不明)。その場合スピーカやファンも使えるだろう。

今回はIBMのAptiva E21から取り外したマザーボード(このマザーボードの詳細はAtpiva E21のマザーボード交換のページ参照)が入手できたので使った。オンボードでビデオチップやサウンドチップが搭載されているのがうれしい。このマザーボードはマイクロATXに近い仕様(外部コネクタの位置が若干異なる)のためATX電源を別に調達する必要が出てきて予定よりもお金がかかってしまった。実はATX電源と思われるジャンクを入手していたのだが、実際には仕様が異なって使えなかったで、安物マイクロATXケースを買って電源のみ使用した。

他の部品は、FDD、CD-ROMドライブ、HDD、ネットワークカードなどを組み込む。これらも現物合わせでケースを加工して取り付けていく。

今回の改造に使った部品一覧は次の通り。手持ちの部品を大いに使ってなるべく金をかけないようにした。

部品 コメント 値段
PC8801mk2SR ケースのみ利用。これがなくては話が始まらない \0
マザーボード もらい物のマイクロATXモドキ(IBM Atptiva E21から取り外したもの)。オンボードでATI 3D RAGE Pro Turbo 2MBビデオメモリ、Crystalサウンドチップ搭載 \0
電源 マイクロATXケースを買って電源のみ利用(単体で買うよりこっちの方が安い場合が多い) \4360
メモリ 32MB DIMM PC66用(容量がもっとあれば・・・)。以前からのストック品 \0
CPU K6-2 266MHz。マザーボードについていたもの \0
HDD 昔から使っている1.2GBの使い回し。昔のもので遅いしさすがに今どき容量少なすぎ \0
3.5インチFDD ドライバを組み込めば3モードで動く。転がっていたもの \0
CD-ROMドライブ 24倍速。ジャンクで買ったが壊れていたので修理した物 \500
ネットワークカード 10BASE-T/100BASE-TX兼用。こんなに安いけど100BASEばっちり \1210
キーボード NEC PC98シリーズのものに自作変換アダプタ(ROC雑記帳参照)を接続して使っている。過去の姉妹機同士、ちょっとこだわってみた。アダプタの製作費 \500
マウス そこらへんに転がっていたもの \0
タクトスイッチ 電源スイッチ用。レバーが短いもの \0
タクトスイッチ リセットスイッチ用。レバーが長いもの \0
コネクタ用圧着ピン ピンのみが大量にあったので収縮チューブをかぶせてコネクタの代用品 \0
収縮チューブ 手持ちのものなのでタダ。ライターであぶって収縮させる \0
5インチベイプラスチックカバー AT互換機ケースからはずしたもの。3.5インチFDDの目隠しに使用。切り取った部分はリセットボタンの取り付け具にも使う \0
プラスチックスペーサ AT型マザーボードで使うもの。マザーボードを浮かすのに使う \0
ビス、ナット 長めのビスにナットを何個か入れてスペーサの代わりにもする \0
合計   \6570

・リアパネル

マザーボードの外部コネクタが見えるように、電源も取り付けられるように切り取っていく。加工にはハンドニブラー(写真右。宝山製)という工具を使ったので比較的簡単に自由な形に切り取れた。本来アルミや薄目の鉄板を切る取るためのものなので、今回の加工をするには力が必要で刃が鈍ってしまう。リアパネルはこれだけ切り取ってしまうとさすがにペラペラなので、元の拡張スロットのカバーを2つ取り付けて強度を増している。今回はネットワークカードのみの増設だったのでこれでもOKだった。開いたままの穴は金属板やプラスチック版で隠してしまうといいが、面倒なので今回は行っていない。他に電源を固定するための穴を開ける。

・ケース上部

電源を取り付ける場所にもよるが、電源取り付けのネジがケース上部の後側リブに当たってしまうのでその部分を切り取る。

・ケース下部

元のマザーボードが取り付けられていたリブがいくつか溶接されているのでペンチで上部のみグリグリとやって取ってしまう。ドリルでマザーボード取り付け用2個、HDD取り付け用の1個の穴をあけた。穴は多い方がいいのだが面倒なので・・・・。マザーボードの取り付け方の注意は後で述べる。

・FDD取り付けフレーム

3.5インチFDDを取り付けるために正面から見て右ベイの右側フレームにドリルで穴をあける。2個穴を開ければいいが面倒なので1個だけ。3.5インチドライブを5インチベイに取り付けるアダプタを使えばフロントパネルの体裁もいいだのだが・・・。CD-ROMドライブは右ベイでは電源が干渉するため左ベイに取り付ける。

・フロントパネル関係

FDDのカバー。5インチベイに3.5インチFDDを取り付けると隙間があいてしまうので、5インチベイのプラスチックカバーを3.5インチFDDのパネル分を切り取り、フロントパネルに両面テープで固定して目隠しとした。

電源ランプとHDDアクセスランプ左写真、左上)。パネルに3個のLEDが付いた基版があり、それから出ているリード線先のコネクタを取ってしまい端子を付ける。1つLEDが余るので別の用途に使える。なお端子は、本来マザーボードに端子に合わせたコネクタを付けるのだが、圧着コネクタのピン(左写真、左下)のみが大量にあるので、これをリード線に圧着して収縮チューブ(左写真、下の左から2つ目)をかぶせたもので代用している。以下の電源スイッチやリセットスイッチの端子も同じ)。

電源スイッチ左写真、中央上寄り)。電源ボタン裏は樹脂なので半田ゴテで溶かしながら穴にタクトスイッチ(左写真、下中央の白いボタンのスイッチ)を埋め込んでしまい、端子を付けたリード線を付けて完了。

リセットスイッチ右上写真、および左写真、右側下寄り)。無くても良いのだが、フロントパネルに穴のみ残るのもみっともないので付けることにした。元のリセットボタンを長めのボタンの付いたタクトスイッチ(左写真、右下)に押し込み、プラスチック版(5インチペイのカバーを加工したときに切り取った部分)を加工したものにスイッチを熱で埋め込み、パネルを止めているネジに共締めした。リード線をつけて先に端子を付ける。

・組み立てる時の注意

ケース加工が終われば九分通り出来上がったようなものだ。十分金属くずを振り落としてから後は普通の自作パソコンと同様に組み立てるだけ。そう時間はかからない

拡張カードはケース下部とリアパネルの上部で挟み込むようにしているだけで、特にネジで固定していない(写真右)。PC8801mk2のケースの背が低いため、カード固定金具よりも基板が飛び出ている拡張カードは取り付けられない。また長めのカードもCD-ROMドライブに当たってしまうため取り付けられない。

マザーボードはATマザーボード用のプラスチックスペーサを何個か付けて浮かし(拡張カードが抜けないようにケース下部と隙間が多くなるように)、先にあけた穴にネジを付けて固定する。

・組み込み完了!!

小型であるマイクロATXマザーボードを使ったことと、オンボードでビデオチップやサウンドチップを搭載しているため、なかなかすっきりときれいに収まった(写真下)。

 

 

・OSのインストール

OSはWin98をインストールした。ネットワークカードのドライバーのみドライバーを要求されただけで、後はWin98が標準で持っているドライバー類が自動的に組み込まれて動作する。念のためにビデオチップのドライバーだけを入れ替えてみたら大幅に高速化された。サウンドのドライバもWin98で標準でインストールされるWDMのものではなく、チップメーカーからダウンロードしてきたVXDのものに変更したほうがいいかもしれない。ただしチップセットの最新のドライバを組み込むと、Win98の起動時にエラーが発生してうまく動作しなくなってしまった。このために4回もWin98をインストールし直す羽目に・・・・

■PC8801mk2SR型AT互換機を作ってみて

昔の懐かしい機種、それの外見だけだがこうして最新のOSが動くマシンになってくれるのはうれしい。今回はPC98シリーズのキーボードもアダプタを接続して使っているためにうれしさ倍増だ。使っているマザーボードがIBMのAptivaのものを使っただけに、起動時にIBMの大きなロゴが出るものも不思議で複雑な気分になっている(一番上の写真)。

問題点としては、PC8801mk2SRのケース自体が元々強度あまり無い上に、拡張スロットなどケースを補強していたものを取り除いてしまったため、なおさら柔いケースになってしまった。

ほとんどジャンク部品で作ったためだが遅さが目立つ。メモリやHDDの容量不足、HDDの遅さもあってWin98の動作はスワップが頻発する。せめてメモリだけは最低でも64MBにしてやれば相当改善されるはずだ。今回使ったマザーボードではK6-2 450MHzでの動作実績もあるようだが、金をかけたくないためマザーボードに付いていたK6-2 266MHz(66MHz×4)を100MHz×3倍の300MHzで動作させてみた。熱暴走も起こすことはなく、体感的にはわずかに早くなったのが感じられる。オンボードのビデオチップも搭載メモリのこともあり最新チップと比較するとあまり早くないが、思っていたよりがんばってくれるようだ。

現在のところ、人に見せびらかせたり自己満足のために使っている。そのうちメモリを増設させてやるつもりで、そうなれば現在でも実用的に使えるマシンだ。

■その後の変遷

・1999.12.11 メモリ64MBに増設

メモリを32MBから64MBに増設した。PC66用の32MBを2枚差して使おうとしたが、FSB100MHzでは動作が不安定だったので、PC100 64MBのものを1枚入れている。 さすがにスワップはほとんど起こらなくなり十分のスピードで動作する。後は高速の大容量のHDDにすれば申し分ない。 CPUも最近は\6000以下でも入手できるようになってきたK6-2の450MHz (高速版のK6-2についての情報はAtpiva E21のマザーボード交換のページ参照)に 交換すればいいが、 同じ値段で確実に高速なCeleronが買えるし、1万円以下でCeleron用のマザーボードも買えてしまうので見送った。

・2000.1.20 HDD8.4GBに交換

HDDを8.4GBの容量でDMA66に対応したものに交換した。マザーボードが対応しているのはDMA33モードだが、DMA66のHDDでも問題なく動作している。さすがに最近のHDDは転送速度が早くHDBENCHでは14MB/S程度の転送速度を叩き出してくれる。空き容量の多さとも相まってマシンはキビキビ動作してくれるようになった。

・2001.4.7 8倍速CD-RWに交換、メモリ128MBに増設、K6-2/350に換装して400MHz動作

今までのCD-ROMを取り外して8倍速のATAPIのCD-RWドライブを内蔵した。8倍速で書き込みながらでも余程の思い処理さえしなければ書き込みミスは起こらない。ただしネットワークドライブからの書き込みでは4倍速が限界だ。CPUもK6-2/350に換装して100MHzx4倍で動作、メモリを128MHzに増設したことも相まって非常にキビキビ動いてくれるようになった。アスロン1GMzのPCも使っているが十分な速度だ。居間に置いてあり自分を含め家族中で使って大活躍中!

・2001.7.22 メモリ256MBに増設

メモリが嘘みたいに安いので256MBに増設してみた。多くの窓を開くとリソース不足になっていたのが若干は解消されたようだ。しかしWin98ではメモリの使い方が下手のようで、Win2000を入れた方がメモリを効率よく使ってくれるのだろう。

・・・そしてPC8801mk2SRは新たに生まれ変わった・・・・

→ Aptiva E21 のMBは さらに Mac Quadra 650 のケースに移植されて・・

■PC8801mk2SRのケースに組み込み(第2弾Duron 800MHz→Athlon XP 1700+マシン)

・2001.9.3 Duron800とマザーボードの交換、およびサウンドカードの追加

最近は映像関係のファイル再生をすることが多くなって性能不足を感じていので、BIOSTARのM7VKSというMBに入れ替えた。アスロンおよびデュロンで使用でき、FSB200/266に対応したマイクロATXのマザーボードである。これはVIAチップセットで、サウンドやビデオ機能がチップセットに内蔵され、8000円を切っていたの購入した物。CPUは5400円程度のDuron800。電源は今まで230Wだったが、これでは容量不足になるかもしれないので別のPCに使っていた300Wの物と入れ替えた。他にはYAMAHAのYMF744チップを使ったサウンドカードも追加している。

組み込みはCPUクーラーが電源に干渉するため、マザーボードを端に寄せるように固定し直す必要があった。メモリはPC100-CL2とPC133-CL3のDIMM(共に128MB)を混在していたのだが、ビデオ関係を酷使するとフリーズする。他のPCで使っていたPC133-CL3/256MBと入れ替えたところ安定するようになった。さらにオンボードのサウンド機能は元から期待はしていなかったが、足を引っ張って引っかかるようだったので、余っていたYMF744チップを使ったサウンドカードを追加した。

ベンチマークテストを行った。CPUの動作速度は今までよりも倍だが、やはりCPU温度は結構上がってしまう。VIAのチップセット内蔵のビデオ機能は、画質的には悪くないのだが、速度的には今ひとつでそれほど高くはない。マザーボード自体にはAGPスロットはないのでPCIのビデオカードを入れなければならないが、値段的にはマザーボードよりも値段が上回る可能性も高いし、フロントベイに入れているCD-R/Wドライブと干渉しないように奥行きの短い物を選ぶ必要がある。どうやらそのままで使った方がいいのかもしれない。

13000円少々でグレードアップできたのでまあまあ満足。その気ならアスロンの1GB以上にも入れ替えられる。

・2001.9.27 HDD60GBに交換してWinMEを新規インストール、メモリ512MBに増設

8.4GBのHDDでは容量的に苦しくなってきたので安くなっている大容量HDDに交換した。60GBで税込みで14000円台。今までのHDDの中身をコピーするのではなく、新規にWindows Meをインストールした。今までチップセット内蔵のビデオ機能はひっかかりがあるなど性能を相当低く感じていたのだったが、クリーンインストールしたことでなめらかに動作するようになった。ベンチマークテストでも大幅に上がっている。もちろんHDD自体は高速で静かだ。

メモリも底値を知らないように安くなっているので、税込みで2700円程度で買ったPC133-CL3 256MBを増設した。これで合計が512MB、少し前まではこれだけのメモリが搭載されることは考えられなかったことだ。これで多くの窓を開いてもメモリ不足は起こらないだろう。

MBによるCPUの温度表示が60度を超えることがあるが、これはどうやらMBの温度センサーの精度が悪く、実際よりも10度程度高めに表示されていることが判明。現在のCPUクーラーはよく冷えるようだがうるさいので、別にある若干小さめのCPUクーラーに交換しても大丈夫のようだ。

・2001.10.2 CD-RWドライブ (R x20, RW x10)の交換

20倍速のCD-RWドライブ リコーのMP7200Aがソフト付きで格安9800円で購入。これはJust-LinkやJust-Speedといった書き込みミスを防ぐ機能が付いている。今まで使っていた8倍速のCD-RWドライブと比較するとさすがに20倍速は早い。アスロン1GHzのメインマシンで使っている12倍速と比較してもだ。どうやらこのPC8801mk2SRがメインマシンになりつつあるようだ。

・2002.1.11 IEEE1394インターフェースカードの追加

SONYのデジタルビデオカメラを購入した。このカメラにはIEEE1394インターフェースがあり、PCにIEEE1394インターフェースを内蔵すれば、映像の取り込みや戻してやることができるのだ。さっそく3800円ほどでインターフェースカードを購入して内蔵した。Win ME ではドライバソフトが最初から入っているために問題なく認識した。さらに最初にビデオカメラを接続ケーブルで接続すると、カメラまでWindowsは新しい装置として認識してドライバまで組み込んでくれる。さっそく使ってみた。別のPCでTVチューナ付きキャプチャカードで取り込みはしたものの、思ったよりも画質が悪いのにがっかりしたが、このインターフェースでやると相当な高画質で取り込めるのには驚いた。ビデオカメラの操作も行えるために非常に便利だ。

・2003.1.15 Win XPにアップグレード、CPUをAthlon XP 1700+に換装、IEEE1394インターフェースHDD接続

メモリは512MB搭載しているのにリソース不足で動作が不安定になることが多かった。Win 9x系はメモリを上手に使ってくれないことで有名だが、Win Meはさらに酷い。それでWindows XP Proに入れ換えることにした。構築してあるシステムを入れ換えるのは非常に面倒なので、アップグレードという形で行った。その経過でうまく動作しないドライバなどをリストアップして印刷できるので、後でドライバを更新することにした。どうだろう! 本当に前の状態でうまくWin XPになっているではないか。他にはドライブ関係やCD-R関係のソフトはインストールし直す必要があった。これで同時に多数の窓を開いてもリソース不足は起こらなくなり、常時動作させても安定するようになった。最近、独自ドメインを取得した。ダイヤルアップ接続だが、無料ダイナミックDNSサーバにIP登録することで、このドメイン名で使える。そしてこのPCはhttp、ftp、メールサーバとしても安定動作して活躍しているのだ。

さらにCPUをAthlon XP 1700+に換装した。CPUクーラーなしで6500円程度で本当に安くなったものだが。実は別のPCでAthlon XP 1700+を使っていたのだが、CPUクーラーのファンコネクタの接続を忘れ、CPUを焼いてしまった。仕方ないので新型サラブレッド・コアのAthlon XP 1700+に交換したものの、MBがこのコアには対応していなくて、動作が不安定だったのだ。そのAthlon XP 1700+が余ってきたのでこちらのPCに換装したというのが実情なのだが。HDBENCHでCPUの速度測定するとほぼ2倍ほど。同時に多くの処理をしたり、ビデオ編集も行っているのが、相当早くなるだろう。

他にはIEEE1394インターフェースのCD-R/W外部ドライブがあったのだが、中身をHDDに入れ換えて補助的に使っている。これはコネクタケーブルを付け替えるだけでUSB1.1インターフェースにも変更できるもので、他のPCとのデータやりとりにも使えて便利だ。

・2003.3.8 MBの交換、ケース前面にUSBポートの取り付け

中古のAGPポートのあるBIOSTARのM7VKGというMBをもらってきたので交換した。今までのMBはBIOSTARのM7VKSというものであったが、AGPポートがなくてオンボードのビデオカードを使用するしかなかった(実際にはPCIポートのビデオカードがあるが、現在では入手が困難)。これで今後AGPポートのビデオカードが搭載できる。ただし配置の関係で相当小型のものが必要となる。オンボードのビデオは両者ともVIAチップの内蔵機能によるが、正直なところ、そのままでは今までよりもベンチマークは遅くなっているのだが、ゲームによってはスムーズに動作するようになっている。

ところで、MB上には前面パネル用のUSBポート用の端子が設けられていることが多い。USBポートは背面パネルの2ポートでは不足することが多いので、前面に2ポート出そうと考えた。

マザーボード上のUSBポートのピンアサイン
今回交換したMBだが、同じメーカーでありながら前面用パネル用のUSBポート端子のピンアサインが異なることに気がついた。各MBメーカのピンアサインを調べているうちに大きく分けて下図のように2種類あり、両タイプとも左右の列毎に独立したUSBポートを2つ持っている。図はUSBポートの上から見たもので、信号の配置は同じだが、ピン番号のみが異なっていることもある(ピン番号は便宜上割り振られていると考えた方がよい)。ところで、□印のピンだが、メーカーによって存在したり無いものがあり、存在する場合はGndとなっていることが多いようだが、+5Vとなっているものもあるので、注意して何も接続しない方がいいだろう。同じメーカーでも別モデルのMBでタイプが異なっている場合もあるので、いずれにしてもMBのマニュアルは見ておくのが無難である(マニュアルにも表記されていないピンもあったので参考にならない場合もあるが・・・)。参考までに標準USB端子のピンアサインもあげておく。

 ※信号名の表記はメーカーによって異なるが、次のように同じもの
   +5V → USB Power や VCC
   D- → DATA- や USB Px- (x はUSBポート番号)
   D+ → DATA+ や USB Px+(x はUSBポート番号)

・Type1
逆差ししても大丈夫なようなピンアサインになっており、Gigabyte、MSI、SHUTTLEなどのメーカーで使われている。今回交換したBIOSTARのM7VKGは、2番、4番、7番、9番ピンがGndとなっているので、このタイプであるとも言える。

・Type2
標準USB端子の順に2列に並んだピンアサインで、ASUS、SOYO、Iwillなど比較的多くのメーカーで使われている。今まで使っていたBIOSTARのM7VKSがそうであった。

・両タイプのポートを持っているMB
ECS社のMBは両タイプのポートを持っている。

最近のケースでは、前面USBポートを持っているものが増えている。MBへの接続コネクタはType2が多いようだが、両方のタイプにも対応できるようにコネクタがポート毎もしくは信号毎に独立したものもあるようだ。

ここまでピン配置がわかったなら実行あるのみで、前面USBポートケーブルを自作することにした。前面USBポートに使うコネクタは、ジャンクのMBから取り外した上下に並んだ2ポートのものを使うことにした。機械的に頑丈にかつ前面に取り付けるために、金属板を後ろからかぶせるように折り曲げ、コネクタに半田付けして、前面の5インチベイのパネルに取り付けられるようにビス穴を空けた。USB前面ポートへのコネクタはヘッダーコネクタを10ピン分切断し、両者をフラットケーブルを割いて適当な長さに切断したもので半田付けして配線した。本当はシールド線を使う必要があるのだが、そこは手抜き(`ω´;) (下図)

5インチペイのプラスチックカバーは、既に3.5インチFDDのために穴が開いており、その隣に2ポート分USBコネクタの穴を空け、ビスで取り付けた。(下図)

以上で完了。実際に前面USBポートに各種機器を接続して動作確認。動作はバッチリだ! 最近はUSB機器が増えているので、前面からすぐに接続できるUSBポートがあると非常に便利だ。ただ、今回のMBはUSB1.1規格のため転送速度が遅いので、USB2.0規格に対応させたくなるのだろうけど。

他にもケース自体に前面USBポートがないものがあるので、今回と同じように、さらに接続ケーブルを製作して取り付けてしまったのだヽ(´ー`)ノ

・2003.11.1 DVD±RWドライブへの換装

DVD±RWドライブが安くなってきたので、今まで使っていたCD-RWを取り外して、このドライブと換装した。DVD+RW、DVD-RW、DVD+R、DVD-R、CD-RW、CD-Rの6種類の書き込みフォーマットに対応したメルコ(社名変更でバッファロー)の DVM-L4242FB が\15000程度とお手頃となったので購入した。中身はパイオニアのDVR106DDVR-A06-J)である。


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